おでかけ

風景を写実的に切り取った作品の数々を楽しもう! ホキ美術館で企画展「Let’s Travel! 絵の中を旅しよう!」開催中

大畑稔浩「仰光ー 霞ヶ浦」(2008年)。
大畑稔浩「仰光ー 霞ヶ浦」(2008年)。

 風景写実絵画をまとめて紹介する企画展「Let’s Travel! 絵の中を旅しよう!」が来年5月21日(日)までホキ美術館(千葉市)ギャラリー1で開催中だ。

 主な展示作品は次のとおり。

中西優多朗「夜の鴨川」(2020年)。
中西優多朗「夜の鴨川」(2020年)。

 〇第二回ホキ美術館大賞に最年少で入選し、第三回ホキ美術館大賞では大賞を獲得した中西優多朗による「夜の鴨川」(2020年)――京都の鴨川の夜を描き、繊細に波間を紡ぎ出す作者の感度の鋭さを感じる作品。

大畑稔浩「仰光ー 霞ヶ浦」(2008年)。
大畑稔浩「仰光ー 霞ヶ浦」(2008年)。

 〇緻密な描写力で現代リアリズムをけん引する俊英画家・大畑稔浩による「仰光-霞ヶ浦」(2008年)――霞ヶ浦の水面と空、二次元で時が止まった絵ではなく、時を含んだ作品。

青木敏朗「プロバンスの農家」(1985年)。
青木敏朗「プロバンスの農家」(1985年)。

 〇リアリズムの作風とヨーロッパの古典絵画の技法を追求し続ける画家・青木敏郎の「プロバンスの農家」(1985年)—―ディテールを描き込まず,絵具をしっかりのせてトーンを豊かにしており、画家自身も気に入っているという1枚。

森本草介「VÉZELAY」(2010年)。
森本草介「VÉZELAY」(2010年)。

 〇東京藝術大学油画科卒業(安宅賞受賞)専攻科修了・森本草介が描いた「VEZELAY」(2010年)—―「ベズレーの丘の広がりがこの絵の構図を極端に横長にさせた。そのうちにまた行きたいという憧れにも似た気持ちが、日々私の心を楽しくさせる」と作家の森本は語った。

 ――などなど、さまざまな作品を展開している。

 開館時間は午前10時から午後5時半まで。

 ホキ美術館は、日本初の写実絵画専門美術館として2010年に開館した。そのコレクションは、保木将夫が収集した約60人の現代作家によるおよそ500点の絵画を収蔵。常時、約120点の作品を展示している。

 詳しくはホキ美術館のホームページを参照 。問い合わせは043-205-1500まで。