カルチャー

たった1冊で125冊を収録? 革命的な文学全集

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 本棚をずらりとうめつくす分厚くて豪華で重々しい本、本、本。ページをひらくと文字がぎっしり・・・そんな「文学全集」の概念が変わるかもしれない。世界の名作125作品を収録する超本格的な文学全集が「1冊」発売された。『小学館世界 J 文学館』(小学館・東京、税込み5,500円)だ。

 見開き2ページで1冊の世界名作をイラストや写真入りで紹介。ページをめくって面白そうと思ったら、スマホなどでのQRコードをスキャンすると、名作の表紙が出る。「紙の本で名作を選び、電子書籍で本文を読む」というしくみの全集だ。紙の本は1冊だけだから、収納スペースは極小。身近に、気軽に世界名作を楽しめる。「赤毛のアン」「宝島」のようなクラシックな児童文学のほか、「シェイクスピア物語」や「三銃士」のような一般向け文学作品、そして日本で初めて訳される知られざる名作も入っている。