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大賞は「押してくれ パパの背中と ベビーカー」 「育業」川柳コンクール、受賞作決定

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 「育児休業=休む」というイメージを一新し、望む人誰もが育児休業を取得しやすい社会の雰囲気を作っていくために、東京都が発表した育児休業の愛称「育業」。第一生命保険と東京都が連携した「育業応援プロジェクト」として、昨年9月から10月に募集した「育業」川柳コンクールには、1375件の応募があり、このほど受賞作が発表された。

 大賞は「押してくれ パパの背中と ベビーカー」(息子の独り言)。優秀賞は、「育業は 妻が上司で 私部下」(まさちゃん)、「パパ奮闘 手替え品替え オムツ替え」(アカエタカ)、「人不足 深刻なのは 家のほう」(2児のパパ予備軍)、「デキる人 部下に育業 させる人」(山宗雲水)。

 佳作として23作品も選出された。「ちょっとでも いいから妻よ 褒めてくれ」(島根のぽん太)、「パパ挑戦 両手震える 子のお風呂」(けんちゃん)など、自信が無いながら育児に奮闘する父親の声のほか、「その発言 育児してこなかったね 課長部長」(えまま)、「まずオレと 育業入りした わが上司」(カジ)、「キャリアパス 本業・副業 育業も」(かずぱぱ)など職場の体制への一言も。

 くすっと笑える体験から、思わずうなずくあるあるまで。約20年前に0.5%に満たなかった男性の育児休業取得率は、ようやく10%に近づいてきている。国が「異次元の少子化対策」を掲げる中、これらの作品を、乳幼児を子育て中の当事者たちはどのように受け止めるだろうか!?