宝石の基礎知識が一冊に 「自然科学ハンドブック 宝石図鑑」

　ジュエリーとしての宝石はよく知っていても、自然科学の分野でこれを眺めるとまた違った風景が見えるかもしれない。宝石の基礎知識と種ごとの詳細をしっかり学べるビジュアルブック『自然科学ハンドブック 宝石図鑑』（キャリー・ホール著、創元社・大阪市、税込み2640円）が発刊された。

　前半には、宝石の定義や産地、鉱物学的な特徴や加工・模造の種類や歴史など、宝石に関する基礎的な情報を収録。後半の図鑑部分では、貴金属、カット石、有機質宝石材の3カテゴリ・計132種の宝石を、ロンドン自然史博物館の良質な標本写真とともに紹介している。結晶系や組成、硬度、屈折率などの基礎データに加え、産状や特徴、文化的雑学など、簡潔ながらもポイントをおさえたわかりやすい解説が読める。