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ブライセンが安全運転支援向けデータセットを「MD communet」に掲載 開発者からの認知と利便性拡大の可能性

ブライセン、安全運転支援向けデータセットを「MD communet」に掲載 開発者からの認知と利便性拡大の可能性 画像1
ブライセン 「安全運転支援向けデータセット(バウンディングボックス)」

 

 システム開発のブライセン (東京都中央区) は、AI学習用教師データの「安全運転支援向けデータセット」を NTTデータが運営する交通環境情報ポータルサイト「MD communet」のデータカタログに掲載したと発表した。AI学習用教師データとは、AIが精度を上げるためのトレーニング(機械学習)に利用するデータのこと。

 同社の「MD communet」へのデータ掲載は、必要とする開発者への認知拡大や、利便性向上が狙い。現在掲載している「安全運転支援向けデータセット」のバウンディングボックス(物体を囲んだ部分領域)では、信号機、一時停止標識、自動車、人など8クラスをアノテーション(注釈付与)した。同セマンティックセグメンテーション(領域分類)では、前述8クラスのほか、人工物、自然物、空、ポール、縁石など20クラスをアノテーションした。ライセンスはそれぞれ有償としている。

 また、ブライセンはデータ流通基盤を活用することで開発に必要なデータの取り扱いが飛躍的に向上するため、引き続きラインアップを拡充予定だという。

 「MD communet」は、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」の地理系データの流通促進に関わる取り組みとして2021年から一般公開されている。また、ソサイエティ5.0に基づいた社会システムの実現に向けて、さまざまな企業からモビリティ関連のデータがカタログとして掲載し活用されている。