全国信用協同組合連合会(全信組連)の記者懇談会が7月12日、東京都内であり、就任間もない全信組連の新理事長・北村信氏(62)、同新専務理事の濵田秀夫氏(54)が冒頭、それぞれ就任あいさつをして抱負を述べた。北村理事長は「まずは信用組合のことをよく知りたい」と述べ、全国の信用組合を訪ねる“全国行脚”に意欲を示した。
2人は共に6月29日付で就任。北村氏は財務省出身で東北財務局長、関東財務局長、全国信用金庫協会専務理事などを務めた。佐賀県出身、早大卒。濵田氏は日銀出身で日銀の広島支店長、福岡支店長などを歴任した。長崎県出身、東大卒。
北村理事長は「これまでいろいろな組織に携わってきたが、どこでもその組織が置かれた状況を踏まえて、何をすべきか、何ができるのか、の姿勢でやってきた。前任(理事長)の内藤純一さんからも引き継ぎがあったが、自分なりに各地の信用組合のために何をすべきか、何ができるかを考えていきたい」と述べ、各信組の意向を的確に把握する必要性を強調した。
濵田専務理事は「景気全体は良くなっているが、一方で円安に端を発して物価が上がり、エネルギーや資材などの調達価格の高騰で、日本経済の基盤を支えている中小企業・零細企業の皆さんは厳しい状況に追い込まれている面がある。そこを支えるのが信用組合業界の使命だ。全国の信用組合を支え、中小零細企業、地域の皆さんのために寄与したい」と話した。