カルチャー

茨城の秋の名物・国営ひたち海浜公園のコキアをイメージ 「ブルーミング アクアワールド・大洗~オータム~」の特別水槽

img_367292_1 茨城県の秋の見どころの1つとして人気なのが、国営ひたち海浜公園の「みはらしの丘」を赤く染めるコキア。例年10月上旬から紅葉が始まる。アクアワールド茨城県大洗水族館(茨城県大洗町)では、紅葉したコキアをイメージした艶やかな赤色の生き物たちを展示した特設水槽を、10月中旬まで公開している。

 同水族館と国営ひたち海浜公園のコラボレーション企画「ブルーミング アクアワールド・大洗~オータム~」

 展示生物は、「ニジハタ」や「ジュズベリヒトデ」など。体長20センチほどのニジハタ(スズキ目ハタ科)は、サンゴ礁に生息する小型のハタの仲間。尾びれの八の字状に走る白い2本線、コキアのような美しい赤茶色から鮮紅色の体が特徴。アカヒトデ目の「ジュズベリヒトデ」「アミメジュズベリヒトデ」は、幅3~5センチほど、鮮やかな赤色などカラフルなヒトデたち。「ジュズベリヒトデ」の名は、腕に大小2種類の上縁板が交互に並ぶ姿が数珠に似ていることからついた。

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 コキアは、ヒユ科ホウキギ属の一年草で、原産はユーラシア大陸の乾燥地。和名は「ほうき草」で、昔はこの茎を乾燥させて、ほうきを作っていたという。実は秋田名物の“とんぶり”として食用に使われ、「畑のキャビア」として親しまれている(国営ひたち海浜公園のコキアは観賞用の品種)。