ライフスタイル

“特別なもの”から“日常”へ 文具メーカー発の新防災ブランド「KOKOBO」が誕生

 

 独創的な商品開発を展開する文具メーカー「キングジム」(東京)がこのほど、新防災ブランド「KOKOBO(ココボ)」を立ち上げた。同ブランドから、「災害トイレセット(100回分)」を8月27日(水)に、新製品の「縦横使える防災テント」・「屋根が開く防災テント」・「自動で膨らむ防災マット」を10月10日(金)に発売する。また、KOKOBOブランドサイトでは、オフィスにおける防災意識や備えの調査結果や、「防災診断コンテンツ」、KOKOBO製品を一挙に掲載している。

 近年は地震をはじめとした自然災害のリスクが高まる一方で、防災の備えに対する心理的ハードルが存在している。同社が、国内企業に勤務する施設管理・防災担当者450人にインターネットで行った「オフィス防災に関する意識調査」では、約60%がオフィス防災に不安を感じていることが分かったという。このような背景を踏まえ、防災の“はじめの一歩”として、日常生活に溶け込む“特別感のない防災”を提案する防災ブランド「KOKOBO」を立ち上げた。ブランド名には、「ここにぴったり」「個々が使える」「ここぞというときに役に立つ」という仕事や暮らしを支える3つの“ここ”に加え、「あったら安心、そなえて安心」という“こころ”の「ここ」の思いを込めたという。「何を備えたらいいか分からない」という人にも、手にしたその日から防災が日常の一部となるような、身近で続けやすい防災用品を届けることを目指している。

 「災害トイレセット(100回分)」は、便座やバケツに汚物収納袋をかぶせるだけで設置でき、水を使わずに使用できる簡易トイレ。既存の「災害トイレセットⅡ」から使用回数を増量。1人あたり1日平均5回とされるトイレ使用に対し、3日分・約6人分に相当する備蓄が可能。オフィスの課やフロア単位での備蓄にも適しており、A4ファイルサイズでロッカーや書棚にもすっきり収納できる。抗菌仕様の凝固剤が汚物を素早く固め、ニオイを抑える。1万4800円。

 「縦横使える防災テント」は、縦横2WAYで使える、簡単設営のコンパクトな防災テント。着替え時には縦置き、休息時には横置きと、用途に応じて使い分けができる1人用テント。誰でも簡単・スピーディーに設営でき、収納時はコンパクトに収まる。内側には、トイレットペーパーやタオルなどをかけるホルダーがついており、手洗いスペースとしても利用できる。1万1000円。

 「屋根が開く防災テント」は、屋根部分はファスナーで開閉でき、内部が暗くなりすぎず、採光や換気面にも配慮されている。閉塞感を軽減し、快適性を高めたテント。ゆとりあるサイズ感で、大人3人まで入れる。2万2000円。

 「自動で膨らむ防災マット」は、自動膨張式で、バルブを開けるだけで誰でも簡単に設営できる。厚さ約5cmまで膨らむため、振動や底冷えを軽減し、避難所での睡眠や休息を快適にサポートする。5カ所の連結ボタンを留めれば、複数枚を連結することもできる。9000円。 

 価格は全て税別。問い合わせは、キングジム お客様相談室(全国共通):0120-79-8107かホームページで受け付ける。