シプリアン・カツァリス氏のピアノリサイタル「~ラフマニノフへのオマージュ~」が、12月3日(日)に大阪音楽大学ザ・カレッジ・オペラハウス(大阪府豊中市)で上演される。企画制作・主催はクラシック音楽のマネジメントのLEGARE(神奈川県川崎市)。大阪音楽大学付属音楽院共催、ヤマハミュージックジャパン協力。
1951年、フランスのマルセイユで生まれたキプロス系のフランス人、シプリアン・カツァリス氏。日本ではEテレ(NHK教育テレビ)の「ショパンを弾く」への出演で広く人気を博した。演奏家生活50年を越え、さらに円熟を究めるピアノの名手だ。1985年以降、来日は30回を超え、しなやかなフォームで繰り出すさえわたる技巧に、指先が歌うメロディーの香り高さが持ち味。ステージ上では魅力あふれるエンターテイナーでもある。「ベートーヴェン:交響曲全集」(リスト編曲)の録音では、他のピアニストがあえて手掛けない超絶技巧曲を、さらに自身で音を足すなど魔術的な技巧と表現で披露し、クラシック・ピアノファンの度肝を抜いてきた。超個性派で孤高の存在、独自の道を行く「鍵盤の魔術師」。
今回の来日公演では、生誕150周年の作曲家ラフマニノフを、ピアニストかつ作曲家のカツァリス氏の視点でクローズアップ。あふれる歌心と詩情に共通項を持つシューベルトの「即興曲集」、ラフマニノフ「幻想小曲集」等の小品に、愁いの美が立ち上る自作曲「さよならラフマニノフ」などを届ける。
18時30分開演(30分前開場)。上演時間は約2時間。チケット料金は、一般4000円、学生(4才から大学生まで)2000円(全席指定・税込み)。4歳から入場可。学生チケットでの来場者は、公演当日、年齢の分かる証明書を提示する。チケットはカンフェティ(https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=74530&)で購入できる。