カルチャー

博物館とギャラリーが連携講座  歴史から美術、写真まで、知が交差する

  博物館とギャラリーが学芸員をトレードして講座(横浜市芸術文化振興財団・横浜市)を開催する。考古学や美術、写真の専門家が、互いの施設でその魅力を語る貴重な機会だ。横浜市歴史博物館と横浜市民ギャラリーあざみ野が1月20日と2月10日に実施する。

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 第1弾は、「かやぶき屋根プロジェクト」って何?という講座。原始から開港期までを中心とする約3万年の横浜市域の歴史を扱う横浜市歴史博物館。その隣接地には、大塚・歳勝土遺跡を復元整備した「大塚・歳勝土遺跡公園」があり、博物館の野外施設として、館内の展示などと連携した活用を進めている。

 大塚遺跡の建物の屋根は植物でふかれており、時間の経過によってだんだんともろくなっていく。そこで博物館では「かやぶき屋根プロジェクト」としてもろくなった屋根の修繕を可能な範囲で行っている。博物館の学芸員で考古学が専門の講師が、弥生人が暮らした家を修復する活動の中で得た知見とエピソードを語ってくれる。

 第2弾は、横浜市所蔵カメラ・写真コレクション探訪。横浜市民ギャラリーあざみ野では、アメリカのサーマン・F・ネイラー氏が40 年にわたって世界各地から収集した貴重なカメラや写真を「横浜市所蔵カメラ・写真コレクション」として収蔵・管理し、調査研究を進めている。19~20世紀のカメラと写真を紹介しながら、写真がどのように私たちのものの見方に影響を与えてきたのかを理解できる講座になっている。ホームページ(https://yokohama-enmusubi.jp/)からの事前申込制、先着順。