カルチャー

陶・紙・木・漆・金工作家13人の器が彩る「巡るこ~ひ~展」 宇都宮の築90年の家屋によるギャラリーが特別なカフェに

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 栃木・宇都宮の築90年の家屋を、普段はギャラリーとしてのみ開廊し、クラフト&アートを主とした展示企画を展開している「ギャラリーハンナ-絆和-」 (栃木県宇都宮市)。同ギャラリーは2年に一度だけ、1カ月間、特別なカフェとしてオープン。2月1日(木)から2月25日(日)まで、6回目となる「巡るこ~ひ~展六」を開催する。

 「-珈琲を想う、珈琲スぺシャリストによる、 珈琲ラヴァーのためのエキシビション-」をサブタイトルに、陶・紙・木・漆・金工作家13人の作品約500点が集結。人気の陶芸家・升たか氏をはじめ、優しい土ものから、ポップな絵付けまで個性豊かな器やカトラリーが展示販売される。また、コーヒーを注文する際には好みの作家のコーヒーわんで飲むことができる。13人の作家は、升氏のほか、石川圭、岡﨑宗男、川村晃弘、木村きっこ、設楽享良、田澤祐介、丹羽あかね、早水恵一郎、藤田永子・ヘスアルド・F・ブラボ、宮原楓翠、モリス・ゾイの各氏。升氏は、「楽しく、幸せに暮らしたいという思い、珈琲一杯でもたっぷりと楽しんで飲みたいという、ポジティブな気持ちを手助けするものとして器がある。そんな生活の道具を作りたい」とのメッセージを寄せている。

 そして、県内各地から珈琲スペシャリストたち9人が、日替わりでカフェをオープンする。生乳生産量が北海道に次いで全国2位の酪農県である栃木県。カフェでは、「こだわりのハンドドリップコーヒー&地産ミルクを使った メニュー」を用意する。日替わりオーナーの1人、老舗コーヒー店「お~るどび~んず」(宇都宮市)のマスター星野氏は、「巡るこ~ひ~展では、普段店では提供しないような豆や焙煎したものをあえて提供しています。そのために2カ月前から試行錯誤を繰り返し挑みます。コーヒーをあまり飲んだことがない方にも喜んでもらいたい」としている。

 また、「基本的なペーパードリップ講座」(1時間30分、3000円、お菓子付き)が2月2日(金)の10時からと14時からの2回、2月4日(日)の10時から開催される。また、「ブレンド講座」(2時間、4000円、お菓子&ブレンド豆付き)が2月11日(日)10時からと2月18日(日)10時から開催される。珈琲初心者から上級者まで参加でき、いずれも事前予約制。SCAJアドバンスド・コーヒーマイスターが、珈琲の入れ方や道具の違いについて、自宅でもおいしいコーヒーを入れられるようレクチャーする。

 展示は11時~17時30分、カフェは12時~16時(LO)。会場に来られない人も雰囲気を楽しめるよう特設サイトInstagramでも情報を発信していく。