コスパ、タイパ、スペパと、何事もパフォーマンスを計算して効率を求める時代。節約という意味ではもちろん求めたいところだけれど、時に精神的な豊かさや穏やかさを奪われているような気持ちになることもある。それでいいのかと問いかける『コスパ悪いほうが人生は上手くいく』(山崎幸治著、フローラル出版、税込み1850円)が8月18日(月)に発売される。効率一辺倒の時代に、あえて「ムダ」を肯定する異色の実践書。出版記念のトークセッションも8月19日(火)、20日(水)に開催される。
著者は、埼玉県・朝霞で“人と人がつながる書店”を営む。「回り道こそが、最短の道だった」「“ムダ”と思ったことが、後から人生を変えた」という自らの体験から、仕事や教育、地域づくり、人間関係まで幅広いテーマに切り込んだ一冊。効率、損得、成果主義という現代の価値観に問いを投げかけ、人との偶然の出会いや、非効率な学び、回り道の中にこそ、人生を豊かにする意味があると説いている。
8月19、20日に開かれる全6回の公開トークセッションでは、市長や校長、企業家、市民活動家、学生などが、多様な視点から“非効率な価値”を語り合う。参加は無料、事前申し込み制。詳細・申し込みは特設サイトから。