本は知らない世界の窓だけれど、ネットでさまざまな情報が入手できる時代、“読みもの”ではなく単体の情報を得て満足する人が増えているのかもしれない。全国47都道府県の10~50代、1450人を対象とした読書調査によると、10代の60.8%はまったく本を読まず、一番読書する50代でも31.3%は読書しないと回答している。調査を行ったのは、「人は変われる!を証明する。」をスローガンに、子供から大人まで勉強を頑張る人を応援する情報を届けるメディア「スタディチェーン編集部」( HUSTAR・東京)。調査期間は6月9日~7月5日。
まったく読書しない人の割合は、20代が45.2%、30代35.3%、40代36.9%。一方で読書する人については、コロナをきっかけとしたリモート勤務や通信教育の普及で、読書時間が増えたという人が40%以上だ。また、電子書籍を使う人が前回調査時の2019年に比べて3.2%増え、4人に1人が紙媒体ではなく電子書籍で読書している。
本を読む理由は「自分自身の成長」や「知識向上」などで、読んでいる本の種類もビジネス・経済本や自己啓発などのジャンルが上位を占めた。
親子で一緒に本を購入した経験があるかどうかについては、10代とその他の世代(20~50代)に分けて調査。その結果、親子で本を購入した経験があるのは、10代で54.7%、その他の世代では73.4%となり、約20%の開きが。読書の習慣を身につけるには幼少期からの読書環境も非常に重要。幼い子を持つ親は、本を通じて子どもたちと接する時間を積極的に作ってあげたいものだ。