e-ラーニングに関するコンテンツを提供しているイー・ラーニング研究所(大阪府吹田市)はこのほど、「読書の習慣」についての意識調査を実施。「日常的に読書をする人は半数以下で、まったく読まない人が約3割いることが分かった」などとする結果を公表した。
マーケティング事業を手がけるクロス・マーケティンググループ(東京都新宿区)のグループ会社メタサイト(同)のオンラインツール「ViewPers(ビューパース)」を使って11月14~18日に調査。全国10~60代の男女500人の回答を分析した。
普段読書をする習慣はあるかを聞いたところ、「ある」が20.8%、「ややある」が24%と、読書習慣のある人は4割程度だった。一方「どちらともいえない」「あまりない」「ない」が過半数となり「現代人の読書離れが表れる結果となった」としている。
1カ月に読む本の冊数については、「読まない」が46.6%と最多。次いで「月1冊程度」が25.4%、4冊以上を読む人は8.2%だった。読む本のジャンルは「小説」(27.5%)、「漫画/コミック」(21%)が多く、「専門書」(9.8%)、「ビジネス・経済」(8.2%)は少なかった。
読書と読解力に相関は「あると思う」(26%)、「ややあると思う」(28.6%)で「過半数の人が、読書に対して前向きなイメージやメリットを認識していることがうかがえた」としている。メリットは「文章力の向上」(28.7%)、「集中力が高まる」(25.4%)などを挙げる回答が多かった。
イー・ラーニング研究所は、今回の調査結果について「読書の効果と、現実的な読書の習慣には、大きな乖離(かいり)がみられるようだ」と分析している。