はんこや印鑑を使う場面が最近めっきり減っているけれど、遊び心のあるものは人気がある。累計3万本以上を販売した猫のはんこ「ねこずかん」(岡田商会・大阪市)は、一匹の保護猫の存在をきっかけに誕生した。その物語が「創作落語」になって3月7日(金)、大阪・天神橋の天満天神繁昌亭で披露される。
2015年の年末に発売された猫のイラスト入りはんこ「ねこずかん」の誕生秘話。はんこの町工場の二代目は、月に1千万円もの赤字を出して会社の経営が危機的状況に陥ったころ、たまたま出合った一匹の保護猫の里親になった。新たな家族、コタローと過ごした日々からこの「ねこずかん」が誕生。思わぬヒットを遂げ、どん底だった業績はV字回復を果たした。ただ、出合った当初から腎臓病を患っていたコタローは、自身がきっかけで生まれた商品のヒットを見届けることなく2015年11月、静かに息を引き取ったという。
落語作家の今井ようじさんがこの話に感銘し、創作落語にし、自身も一匹の保護猫と暮らす落語家の月亭天使さんが披露することになった。タイトルは「景気開福寄席~ねこずかんの巻~」。
料金は前売り2500円、当日3000円、全席自由席。チケット発売はチケットぴあ(pコード597-700)ぴあホームページ 繁昌亭窓口(11時~19時、チケット窓口のみ)。ライブ配信も行われる。配信申し込みはライブ配信プラットフォーム「菟道亭」から。視聴料は1500円。
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