裁縫などの手仕事好きには、ちょっと面白いミュージアムがある。名古屋市の「ブラザーミュージアム」(ブラザー工業・名古屋市)だ。国内屈指のコレクションを展示する「ミシンゾーン」の一部に、「トイミシン」の展示コーナーが新設された。19世紀後半に誕生した子供向けのおもちゃのミシンだが、実際に縫うこともできる。
2005年に開館したこのミュージアムは、創業から117年にわたるブラザーの「モノ創り」の歴史を、過去から現在までの製品展示を通じて紹介する展示施設。トイミシンは一般的な家庭用ミシンの4分の1ほどの大きさだが、実際に縫製が可能で、子どもたちが裁縫技術を楽しく学ぶための教育用ツールとしても、重要な役割を果たしたという。
展示コーナーには、1950年代にブラザーが製造していたトイミシン「Baby Brother」のほか、ドイツやアメリカで製造された貴重な海外製のトイミシンなど約70台や、トイミシンに付属していたソーイングセットなどを展示。また、トイミシンと家庭用ミシンの進化を時代ごとに紹介し、それぞれのユニークなデザインや機能の変遷も見ることができる。
入館料は無料。開館時間は10時~17時。土曜・日曜・祝日・ゴールデンウイーク・夏季連休・年末年始は休館。来館予約はブラザーミュージアムのホームページから。
