カルチャー

アフター万博も続く“砂つながり” 砂丘の鳥取でヨルダンの赤い砂を展示

 砂丘で有名な鳥取県。大阪・関西万博では、砂を敷き詰め再現した「鳥取無限砂丘」のほか、国境を越えて8パビリオンが砂でつながる出展地域間連合「サンド・アライアンス」を結成するなど話題を集めている。万博の後も、この友好関係をつないでいこうと、ヨルダンの赤い砂を鳥取県内で展示するなど、活用方針が決まった。

 「サンド・アライアンス」の交流継続のシンボルとして、夢みなとタワー(鳥取県境港市内)の一区画に「サンド・アライアンス交流記念エリア(仮称)」を設置し、ヨルダン館の砂や鳥取県ゾーンの展示をメインに、サンド・アライアンス加盟パビリオンの展示物品などを展示する。またサテライト施設として、県内外の子どもたちに気軽にヨルダンの砂の魅力や文化に触れてもらう機会を作ろうと、鳥取砂丘こどもの国(鳥取市)に、ヨルダン館の砂を活用したワークショップの実施や砂場も設置することになった。

 平井伸治鳥取県知事は、「万博後にワディ・ラムの砂が鳥取にやってくれば、“砂の聖地”として多くの方々に知ってもらえる良い機会になる」とコメント。ヨルダンのシファ政府代表も、「ヨルダン人にとって大切な砂が捨てられることなく、鳥取で活用されることをとてもうれしく思う。展示でヨルダンの砂を感じたら、ぜひ本物のワディ・ラムを体験しにヨルダンに来てほしい」と語っている。