博物館や美術館で魅力的な展示を見るのは至福の時間。中には、これはどこから持ってきたのか、どうやって調べたのか、そしてこの面白い展示はどんなアイデアから立ち上がってきたのかということを知りたくなることも多い。そんな展示の舞台裏が分かる特別展、「学芸員のおしごと ‐集める・調べる・伝える‐」が、大阪市立自然史博物館で11月1日(土)~2026年2月1日(日)まで開催される。
博物館で働く学芸員は、来館者が見学する展示の企画・作製だけでなく、標本の収集・管理や標本などを用いた研究を行っているが、その仕事はあまり一般には知られていない。そこで、博物館が取り扱う「標本」に着目し、学芸員が標本をどのように収集・管理し、研究を行い、社会に伝えているかを紹介する。展示されるのは昆虫や植物、魚、哺乳類、無脊椎動物、化石、岩石など、さまざまな種類の標本。新しく博物館に来た標本としては、2021年に大阪湾に漂着したニタリクジラの骨格標本や、約7万点の甲虫コレクションがある。展示を通して学芸員の仕事を知れば、博物館の展示を見るのが一層楽しくなりそうだ。
開館時間は9時30分~16時30分(入館は16時まで)。休館日は月曜日(ただし、月曜日が休日の場合はその翌平日)、年末年始(12月28日~1月5日)。観覧料は大人500円、高校生・大学生300円。中学生以下、障がい者手帳など持参者(介護者1人を含む)、大阪市内在住の65歳以上は無料(要証明)。