カルチャー

粟島や伊吹島などのアートが新登場 瀬戸内国際芸術祭秋会期スタート、公式ツアーも

 

 瀬戸内の島々を舞台に、3年に1度開催される現代アートの祭典、瀬戸内国際芸術祭。2025年のフィナーレを迎える秋会期が10月3日(金)にスタートする。会期は11月9日(日)まで。粟島・伊吹島などアートで名高い西の島、秋会期初登場となる宇多津エリアなど、普段はなかなか行きづらい島をめぐる公式ツアー(穴吹トラベル・香川県高松市)も販売されている。

 芸術祭初開催となる宇多津エリアは、かつては日本有数の「塩のまち」として栄えた場所。瀬戸大橋の開通を契機に再整備された「新しい町並み」と、神社仏閣や町家など、歴史や伝統を味わえる「古い町並み」がコンパクトに融合する景観とともに、町内各所に点在するアート作品を鑑賞することができる。

 イベントツアーの一つ、「宇多津・瀬戸内海歴史民俗資料館×瀬戸内エコー遺産アカペラライブ」では、宇多津エリアを巡り、瀬戸内海歴史民俗資料館で、芸術祭公式イベント「エコー遺産」の鑑賞と館内見学を楽しめる。エコー遺産は、トンネルや銭湯など音の響きがユニークな建物や空間のことで、今回はアカペラのライブを体感できる。

イ ベント前には、瀬戸内海を望みながら、水族館の水槽にも使われるアクリル板を用いた屋外アート作品を間近で鑑賞。ステンドグラスの三角塔が印象的な「倉の館」をはじめ、歴史ある町家や神社仏閣が立ち並び、風情が残る古街(こまち)エリアを散策し、かつて製塩業で栄えた歴史を感じさせるアート作品などに出合える。

 ツアーの日程や一覧、申し込みなどは公式サイト「たかまつう」 に掲載している。