カルチャー

京都伝統産業ミュージアムが「古典の日」11月1日に無料開放DAY

 京焼や競技かるたの模擬実演も 11月1日は「古典の日」。日本が世界に誇る古典文学『源氏物語』が初めて記録に現れた日(1008年)にちなみ、古典に親しみその価値を次世代に伝えていく日として定められている。京都伝統産業ミュージアム(京都産業振興センター・京都市)ではこの日、ミュージアムを終日無料開放し、京焼や清水焼、「小倉百人一首」の展示のほか、競技かるたの模擬実演も行う。

 秋は文化を堪能する絶好の季節。子どものころに遊んだリ覚えたりした記憶が残っている百人一首を、この機会にもう一度じっくり楽しむチャンス。百人一首などのかるた類が作られるようになったのは江戸時代からといわれ、現在までそのほとんどが京都で生産されているという。百人一首を題材とした伝統文化「競技かるた」の模擬実演では、札を取る瞬間の緊張感や美しい所作を間近で見ることができる。時間は11時~、13時~、15時~の3回。

 テーマ展示「GRACE OF KYOTO」京の雅-受け継がれる伝統の美-は、10月31日(金)~11月3日(月・祝)の期間中行われている。「日本の伝統文化とそれを支える京都の伝統産業の魅力を伝える」をテーマに、京焼・清水焼「小倉百人一首 百盌(わん)揃え」の一部を中心に、古典にゆかりのある工芸品を展示。かるたや京表具、京象嵌(がん)、西陣織、京友禅などを通して、百人一首の歌の情景を知り、楽しむことができる。

 無料開放日以外のミュージアム観覧料は一般500円(20人以上の団体は400円)、京都市外の小中高生400円(20人以上の団体は300円)。和装の来場者、市内在住・通学の高校生以下、市内在住の70歳以上、障がい者手帳持参者(付き添い1人含む)は観覧無料。時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。