カルチャー

「初期伊万里ビッグバン」、日本磁器始まりの全貌に迫る 佐賀県立九州陶磁文化館で特別企画展

 器好きはもちろん、歴史やアート好きにとっても見逃せない展覧会が、佐賀県有田町にある佐賀県立九州陶磁文化館で開催されている。開館45周年の特別企画展「初期伊万里ビッグバン-日本磁器始まりの全貌-」。会期は12月7日(日)まで。

 約400年前、それまで日本にはなかった技術で白く硬質な焼きものである磁器が開発され、産業として急速に発展した。その誕生から間もない17世紀前半に作られた磁器が「初期伊万里」。最初期には朝鮮の技術者がリーダーとなって佐賀県内の多久や伊万里で磁器の開発が試み、有田の地で爆発的に生産が発達したことが明らかになってきている。

 展覧会では、肥前の磁器生産の草創期に焦点を当てる。現代を生きる人たちをも魅了する初期伊万里の優品と、草創期の技術開発の様子をうかがい知ることができる資料を通じて、これまでの研究成果をもとにその起源と発展の真相に迫る。

 休館日は月曜日。​11月24日(月・振休)は開館し、翌日休館。開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。観覧料は一般800円、高校生以下は無料。