カルチャー

まちが持つ資源や魅力、可能性を高架下から発信 東京・新木場駅高架下で植物性廃棄物を活用した実証実験

 東京・江東区の新木場駅高架下の空間で、植物性廃棄物を活用した地域資源の循環デザインの実証実験が行われる。12月11日(木)~13日(土)の3日間に行われるイベント「SHINKIBA CREATIVE HUB」。企業や団体のマーケティング課題に取り組む博展(東京)と、JR東日本スタートアップ(東京)、「第12回JR 東日本スタートアッププログラム」の採択企業であるSpacewasp(岐阜市)の3企業が共創で行う。

  駅と高架下の空間を、地域事業者と来場者をつなぐハブとして生まれ変わらせる試み。新木場駅高架下にイベントガイドブースを設置。新木場・辰巳エリアを拠点とする木材事業者から日々排出される木くずなどの植物性廃棄物を再利用した製品や、再利用プロセスの解説などを展示する。イベントガイドブースも、新木場の木くずから生成した樹脂を3Dプリンティングしたユニットで構成している。

  イベント期間中、来場者は3つの主要なテーマを通じて、新木場の資源と人々に触れることができる。1つ目は、「新木場の資源が『見つかる』」。新木場のものづくりの会社の倉庫に眠る資源などを紹介する。2つ目は、「新木場の資源で『発想する』」。新木場が有する資源の新しい用途の可能性を探る展示や、木粉から生まれる3Dプリント作品など、木の素材とクリエーティブの交差から新たな発想を促す。3つ目は、「新木場の資源から『つながる』」。普段は工場や会社の中にいる人々が、この日だけは“まち”の案内人に。来場者は直接言葉を交わしながら、新木場をより身近に感じることができる。3つのテーマを通して、来場者が新木場の「素材」「技術」「人」に出会い、まちの新しい未来を感じてくれることを目指している。

 また、各出展社がさまざまな展示や物販、ワークショップ、食のコンテンツも用意するという。イベントの実施時間は11時~17時。