カルチャー

障がいがある人が描いたアート作品の美術展 東京・銀座の画廊で開催

 障がいがありながらアートに取り組む人たちの美術展「第10回ハート♥アート展 in銀座」(主催・市川南ライオンズクラブ)が、東京・銀座の画廊「銀座 ギャラリー杉野」で6月1日(月)から6月7日(日)まで開催される。開催時間は11時~18時(最終日は15時に終了)。入場無料。

 耳が不自由な人、知的障がいがある人が創作した作品を展示する絵画展で、今回で10回目を迎える。新型コロナウイルスの影響で中止、オンライン開催となった年もあったが、コロナ禍が去った後は、再びリアル開催で行うようになった。千葉県市川市で開催された「第10回ハート♡アート展」で出展された150余りの作品から、東京芸術大学の講師など専門家、市内の福祉関係者などの人気投票で上位となった30作品が展示される。

 障がい者の作品は、展示する機会が多いとは言えず、才能がありながら埋もれてしまうケースも想像される。主催の市川南ライオンズクラブによると、同展は、作者にとって描き続ける励みになり、出展の常連となる人も少なくないという。そして、一流画廊が集まる銀座で展示となれば、絵を描く人にとって名誉この上なく、それを目標に創作活動に励む人がたくさんいるという。

 千葉県市川市は、「裸の大将」で知られる山下清画伯を生んだ地で、障がい者アートが盛んな土地柄を持つ。山下画伯は貼り絵で知られているが、展覧会では画伯が学んだ八幡学園の後輩が描いた貼り絵も今回も銀座の画廊で展示される。

 開催場所のギャラリー杉野は、画廊のメッカともいえる銀座で30年以上、絵画を見極めてきた。オーナーの杉野脩さんは「中にはプロとして通用する作品もある。実際に、これまでに買われた作品も何点かあった。この展覧会が創作意欲の向上につながればと思っている」と話す。展示作品は非売品だが、作者との交渉によって購入することもできる。