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大貫勇輔「どうする家康」で浅井長政役 「長政の信念の強さに心を打たれました」

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 嵐の松本潤が主演するNHK大河ドラマ「どうする家康」の第15回が23日に放送され、浅井長政役の大貫勇輔からコメントが届いた。

 第15回の副題は「姉川でどうする!」。命からがら木下藤吉郎(ムロツヨシ)と共に金ヶ崎の激戦を生き延びた徳川家康(松本)。

 休む間もなく、織田信長(岡田准一)に浅井・朝倉討伐の先陣を申し付けられる。そんな中、長政から「共に信長を討ち取ろう」と呼びかける密書が届き…というストーリーだった。

 「長政をどのような人物と解釈したか」と問われた大貫は「初めは清く正しく美しく、きれいなカッコいい人物と勝手に思っていたのですが、台本を読み込んで役が自分の中に入ってくると、自分自身の正義と、愛する娘や妻がいることのはざまで、すごく苦しみ、悩んだのだと。そして、最後には、愛のためもあるとは思いますが、自分の信じるもののために命を懸けるという選択をした彼の信念の強さに心を打たれました」と語った。

 「“義の男”が、最終的に信長を裏切ることを決断する心情をどう捉えたか」と尋ねられると、「初めは信長に憧れ、そばにいられることに喜びや誇りを感じていたと思いますが、近くにいたからこそ見えた信長の本心や野望を知ったときに、自分の信じるものとは違うと少しずつ感じ、最終的には忠義の強い、誠実な長政でも、危険だと思ったから裏切ったのだと思います」と語った。

 そして、「家康に対して『共に信長を討ち取ろう』と声を掛けた心境」については、「家康のことはずっと気になっていて、初めて会ったときに彼の中の何か特別なものに心打たれたのだと思います。きっとそれは言葉にはならない感覚のようなものだったのかなと思います」と推測した。

 長政は、妻の市(北川景子)の見張りを解き、市が織田の元に戻れるように手配した。この長政の心情変化については、「初めは信長を討つということに思いが強くいって、嫁であり、織田家であるお市のことも愛してはいるが、警戒していたのかと。しかし、もしかすると命を落とすかもしれないとなったときに、愛する者を守ることを優先したのかと。そして、帰ってきたときにまだいるということに長政は心が震えたと思います。命よりも大切なものだと。ふすまを開けて、お市の姿を、強い瞳を見たときに、熱いものが込み上げてきました」と振り返った。

 大貫は、岡田や松本と共演したことについて、「岡田さんの織田信長としての存在感や緊張感が現場に充満していて、現場で自然と長政の心持ちが理解できました。松本さんとは『いつか一緒にお芝居をしたいね』と話をしていたので、今回ご一緒できたことが純粋にうれしかったです」と語った。