企画・監督・脚本、宮藤官九郎氏によるドラマ「季節のない街」(テレビ東京系)の第一話「街へいく電車」が、5日深夜に放送された。
本作は、黒澤明監督が『どですかでん』(70)として映画化したことでも知られる山本周五郎の同名小説をベースに、舞台となる街を12年前に起きた“ナニ”の災害を経て建てられた仮設住宅のある街へと置き換え、現代の物語として再構築。街にやってきた主人公が住人たちの姿に希望を見つけ、人生を再生していく姿を描いていく。(*以下、ネタバレあり)
“ナニ”と呼ばれる大災害から12年。今なお残る仮設住宅に猫のトラと共にやってきた“半ズボンの半助”こと田中新助(池松壮亮)は、三木本(鶴見辰吾)というあやしげな男の指示で、そこに住む人々の暮らしぶりを報告する仕事を請け負う。街で半助が初めに出会ったのは、電車の運転手を自称する六ちゃん(濱田岳)という男だった…。
放送終了後、SNS上には、「びっくりするくらい豪華キャストだし、どの登場人物も憎めない。深夜の朝ドラ感が最高! 好きな俳優さんばかりで面白かった。やっぱり宮藤官九郎さんのドラマ、好きだなあ。原作も読みたくなった」「さすがクドカンで、めちゃくちゃ良かったし、俳優陣も豪華過ぎるし、音楽は『あまちゃん』の大友良英さんだし、深夜ドラマにはもったいないぐらい。原作がすごくいいんだろうな」など、高評価が多く見られた。
また、「『あまちゃん』では地域のコミュニティーでアイドルを育てたり、震災から立ち直る様子を描いていたけど、本作は仮設住宅コミュニティーでどう立ち直っていくかという描き方なのかな。多少違いはあれど毛色は同じなので絶対面白いよな~と今後の展開にワクワクしている」「初回、震災がテーマでキャストが仲野太賀、片桐はいり、荒川良々の上、音楽が大友良英さんって『あまちゃん』やないかい! クドカンのセルフオマージュ最高です。いろいろな傷を負っている人が多そうだけど、立ち直りの過程をどう描いていくのかに注目」など、『あまちゃん』と比較しながら、次回に期待する声も多く上がった。