9月9日、2024年後期のNHKの連続テレビ小説「おむすび」の初週完成会見が行われ、出演者の橋本環奈、仲里依紗、麻生久美子、北村有起哉が出席した。
「おむすび」は、平成元年生まれの主人公・米田結(橋本)が、栄養士として人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、激動の平成・令和を思いきり楽しく、時に悩みながらもパワフルに突き進む。
本作の見どころとなるのが、平成若者文化の象徴ともいえるギャルの登場。劇中でギャルに扮(ふん)する橋本は「学生の頃は周囲にギャルが多かったが、自分はあまり興味がなかった」らしいが、本作でギャルを経験し、その印象が変わった様子。
「ギャルというと、みんな見た目に重きを置くけど、ギャルは心意気だなと。“ギャルマインド”と呼ばれる、好きなことを貫く熱や真っすぐさが、潔さやかっこよさにつながる。ギャルの気持ちでいられたら、きっと人生楽しい。そういう気持ちでいたい」。
同様に「高校生のときにギャルがはやっていた」と当時を懐かしんだ結の母・米田愛子役の麻生も、「当時は、うらやましいという思いを持ちながら、私はギャルにはなりたくないと、変な意地を張っていた」と述懐。続けて、「この作品を通して、ギャルってかっこいいと思ってしまい、何でやらなかったんだろう、やりたかったなと、ちょっと後悔した」と打ち明けた。
2人とは対照的に「いつも通りで、違和感は全くない」と語ったのが、“伝説のギャル”と呼ばれる結の姉・米田歩を演じる仲。平成元年生まれの仲は「小学生の頃、上の世代のギャルを見て、憧れていた。今もギャルを追い求める気持ちは誰よりも強い」と心情を打ち明け、「すごく息している感じ」と喜んだ。さらに、「女優の中で一番ギャルに近いところにいると自分で思っている」と自負している様子。
続いて、橋本と仲は、お互いのギャル姿の印象についても言及。仲は、橋本のギャルメイクの写真を見たとき、その見事さに「『これです!』と悲鳴を上げた」という。仲のこの意見に麻生も「本当にかわいかった」と賛同。さらに仲は、「橋本さんのかわいさが癒やし、ギャルになっても可愛い。キング・オブ・ギャル」と絶賛した。
対する橋本も、「仲さんは通常がギャルなので、そのままかっこいい。みんなが憧れるカリスマをそのまま体現していてすてきだった」と仲へのリスペクトを口にした。
また、結と歩の父・米田聖人を演じる北村は、娘たちのギャル姿に「大変身している。親だったらフリーズしてしまうのでは」と驚きつつも、「ギャルが、このドラマでは大事な存在なので、アクセル全開でやっている」と2人を称賛した。
またこの日は、番組のメインビジュアルも解禁。栄養士となった結が心を込めて握った“おむすび”を真っすぐに差し出す姿を捉えたものとなっている。撮影は、幼い頃に阪神・淡路大震災を経験した結が、“おむすび”をもらった原体験の場となるロケ地の教室で行われており、物語への期待を高める一枚となっている。
連続テレビ小説「おむすび」は9月30日放送開始。