9月30日から始まるNHKの連続テレビ小説「おむすび」は、平成元年生まれの主人公・米田結が、栄養士として人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”だ。どんなときも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、激動の平成・令和を思いきり楽しく、時に悩みながらもパワフルに突き進んでいく。主人公・結を演じるのは、2022年に「第73回NHK紅白歌合戦」の司会を務め、これがNHKドラマ初出演となる橋本環奈。放送開始を前に、ドラマの舞台裏や意気込みを語ってくれた。
-最初に台本を読んだときの印象を教えてください。
根本ノンジさんの書かれた脚本を最初に読んだとき、テンポ感がよく、早く演じたいと思いました。第1週から7週にかけての糸島編では、女子高生になった結が書道部の面々やギャル仲間と繰り広げる物語の中で、家族愛や姉の歩(仲里依紗)に対する結の思いが丁寧に描かれていきます。結の思っていることがすっと入ってきたので、迷いなく演じられました。
-結の家族はいかがでしょうか。
米田家の家族も、みんなキャラが濃くて、大好きです。中でも、松平健さん演じるおじいちゃん(米田永吉)がすごくいいキャラで。大ほら吹きで、常にニコニコしているんですけど、結と歩、2人の孫に対してはとても温かいんです。こんなおじいちゃんがいたら最高だと思うような人で。それに対して、生真面目を絵に描いたようなお父さん(米田聖人)を北村有起哉さんが演じているのも、すごくホッコリします。それぞれ個性があり、みんな愛くるしいすてきなキャラクターです。
-橋本さんが生まれる前の時代が舞台で、当時流行ったギャルの登場が話題ですが、この作品を通じて感じたギャルの印象を教えてください。
ギャルについては「心意気」なんだなと演じていて感じました。劇中には「周りの目を気にせず、好きなことを貫く」という“ギャルの掟”も出てきますが、SNSが普及した今は「周りの目は気にするな」と言われても、そうもいかないところがあります。そんな世の中で、何を言われても、自分の好きなことをとことん貫く姿勢はすてきだなと。そういう“ギャル魂”の大切さに気付かされました。