小泉今日子と中井貴一のダブル主演するドラマ「続・続・最後から二番目の恋」(フジテレビ系)の第1話が、14日に放送された。(※以下、ネタバレあり)。
本作は、古都・鎌倉を舞台に、テレビ局プロデューサー・吉野千明(小泉)と、鎌倉市役所で働く公務員・長倉和平(中井)の恋を描いたロマンチック&ホームコメディー。2012年に「最後から二番目の恋」、スペシャル版「最後から二番目の恋2012秋」、そして2014年に「続・最後から二番目の恋」が放送された。第3期目となる本作はその11年後を描く。脚本は連続テレビ小説「ちゅらさん」(2001年・NHK)を手がけた岡田惠和氏のオリジナル。
テレビ局ドラマ制作部のゼネラルプロデューサーとして働く千明は、もうすぐ60歳を迎えようとしていた。千明は、定年を控えた社員へのセミナーに参加するが、退職後のキャリアを想像したことなどなく、取り残された気持ちになっていた。
一方、和平は、定年後も再任用制度で鎌倉市役所の観光推進課に「指導監」という役職で勤務していた。押し寄せるインバウンド観光客や、相変わらずの残業でストレス&疲労過多な日々で、体はいうことを聞いてくれない。
その日の帰路、自宅がお隣同士の千明と和平は、極楽寺駅でばったりと出くわす。千明は、和平とのたわいない会話の中で「気の合う誰かが、隣にいてくれたらいい」と、そんな言葉が心に浮かび、思わず笑みをこぼす。
千明がそうした心境になったのは、2020年のコロナ禍のことだった。当時、千明はコロナに感染して恐怖を感じていた。見舞いにきた和平は壁を隔て、「コロナが収束したら何したいですか?」と問うと、千明は「長倉和平を木っ端みじんに論破する」と応じて笑うと、和平は大きな支えで、かけがえのない存在であることを実感する。
また2025年、和平の弟の真平(坂口憲二)が店長を務める古民家カフェ「ナガクラ」では、和平の亡き妻との娘・えりな(白本彩奈)が働いていた。そこには和平や千明、さらに千明専属脚本家で、和平の妹(長倉家次女)・万理子(内田有紀)や、専業主婦で、和平の妹(長倉家長女)・水谷典子(飯島直子)の姿もあり、変わらぬ日常を過ごしていた。
ある日、和平は市役所の通訳のバイトに応募してきた早田律子(石田ひかり)に出会う。律子は和平を見て「くらちゃん?」と言うと、とあるダンボール箱を思い出して和平に嫌悪感を抱く…。一方、千明は、近所の病院で医師・成瀬千次(三浦友和)に出会う。ふたりの前に、予期せぬ「出会い」が…。
放送終了後、SNS上には、「裏切らない、いろいろ刺さる。おもろすぎて泣いちゃう」「11年経ってまだ結婚してないの最高。 岡田脚本も出演者もありがとう」「みんな歳を重ねて色んな変化があるけれど、そんな日常がまた楽しめる本作に感謝。1話から泣いてしまった」などのコメントがあふれた。
またこのほか、「一条さん(織本順吉)の和平へダンボールの置き土産には爆笑。制作陣の本作への愛を強く感じてジーンとした」「坂口憲二が11年ぶりに連ドラに復帰なのがうれしい」「和平がジョークを飛ばしつつも控えめだが、千明を心の底から愛しているのがわかる」などのコメントも投稿された。
