まめ学

パンもプラスチック製品もこれがなければ存在しなかった? 意外と知らない触媒の役割

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 「触媒」という言葉、化学の本で見たような・・・程度で、文系頭には定義すらぼんやりだが、実は身近なところにある“世界を変えてきた裏方”的な存在。東京大学物性研究所(千葉県柏市)は、触媒に関する最先端の研究を伝える講演会を、2月18日にオンラインと柏の葉キャンパス駅前サテライト会場で開催する。朝食のパンもプラスチック製品も、触媒がなかったら存在しなかったかもしれない、その意外と知られていない触媒の役割を学べる。

 東大物性研究所の吉信淳教授は、触媒が食糧生産、プラスチック、燃料、さらには歴史に与えた影響や、温暖化やエネルギー問題に対する触媒研究と展望について、「触媒のブラックボックスを覗(のぞ)く」という題で講演。九州大学先導物質化学研究所の山内美穂教授は CO2などの温室効果ガスを、排出した量と同じだけ吸収して、実質の排出量をゼロにする取り組み、カーボンニュートラルを触媒の力で実現する研究をしており、その取り組みを解説してくれる。参加費無料。申し込みはフォームから2月14日締め切り。