3月になると少しずつ寒さが緩み、土の中から虫たちが出てくる啓蟄(けいちつ)がやってくる。港区立みなと科学館(東京)では3月13日~5月26日まで、昆虫をテーマにした2024年春の企画展「すごいぞ!昆虫総選挙」を開催する。身近な生きものである昆虫の“すごい”特徴や能力などを紹介し、多種多様な昆虫がもつ個性に気づき、生きものへの興味関心や理解を深めることにつなげる企画展だ。入館無料。
身近な昆虫たちが持つ武器や身体能力、擬態といった3つの視点から組み立てた展示。会場には、全長6.3mの巨大オオカマキリ模型と全長1.3mの巨大カブトムシ模型も展示される。またクワガタムシ、テントウムシ、モルフォチョウなど、それぞれの昆虫の武器や擬態、構造色など、“すごい”部分にフォーカスして集めた、見ごたえのある昆虫標本も展示される。
さらに、昆虫のからだの特徴を生かして開発された反射防止フィルムや扇風機などの身近な製品を紹介。バイオミメティクスの視点から、昆虫の“すごい”を改めて実感することもできる。そして展示の最後には、来館者が“すごい”と思った昆虫に投票する総選挙が待っている。企画展最終日に結果が発表される予定。