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工芸品のような鍛鉄フライパン 職人が魂を込め日本の美意識を体現

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 日本から海外のものまで、さまざまな材質とデザインがあるフライパン。これはなかなかお目にかかれない、工芸品のような鍛鉄のフライパンだ。東京の新宿伊勢丹本館5階キッチンダイニングで、鍛鉄のフライパン「鍛月」(鍛冶工房弘光・島根県安来市)の期間限定販売(4月10~16日)がある。また、4月10日(水)、13日(土)、14日(日)には、実際にこのフライパンで調理した料理を味わう時間も設けられる。

 鍛造は、鉄を鋳型に流し込み成形する「鋳造」と異なり、素材を熱し叩き鍛えて成形していく。数を作ることが容易ではなく、それぞれの作品の風合いはすべて異なる。打ち鍛えることで鉄は強度と粘りが増し、「鍛月」という名の通り、まるで満月のような模様が生まれる。

 このフライパンのおススメは肉料理。熱伝導率がよく中はふっくら、外は凹凸のおかげで焦げのグラデーションがおいしく仕上がる。トーストやシフォンなどのカフェスイーツ、卵や野菜など、もちろんオールマイティーに使える。デザインは、刀の持ち手をモチーフにした「TUKA」(税込み2万4200円)、アウトドアにも最適な「MAGE」(同2万2000円~)、グリルやオーブンでも使える「FUTATE」(同2万2000円~)の3種類。

 島根県奥出雲地方で、たたら師をルーツにもち10代続く鍛冶工房の作品は、現在3カ月から半年待ちとか。それを自分の目で確かめることができる、めったにないチャンスだ。

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