地方創生の実現に向け、都道府県の枠を越えた連携を目指していた石破政権。国の交付金支援や規制緩和などが期待されているが、実際に人口が減り続けている地域では、移住を考える人にダイレクトに響く情報を伝える機会も大切だ。北海道富良野市では、子育て環境や仕事の見学、体験を通して、移住の不安の解消してもらおうと、地域おこし協力隊の企画で「ふらの移住ツアー2025」を10月24日(金)~26日(日)の2泊3日で実施する。
富良野市の人口は、1965年の3万6627人をピークに、官公庁の統廃合や企業の撤退、農家戸数の減少、少子高齢化などで減り続け、一昨年には2万人を下回った。人口減少は、労働力や担い手の不足、地域経済の衰退、高齢化の進行などに直結しており、地域の存続にとって喫緊の課題になっている。
そこで、観光では分からない富良野市の魅力を発信し、移住を検討している人の不安を解消しようと二つのツアーを企画した。一つは「親子でふらの体験」。富良野市での子育てを知ってもらうのが目的で、子育てに関連する施設を見学したり体験したりするほか、子育てや教育の施策も説明する。住まいの座談会や、先輩移住者、子育てママとの交流会もある。参加申し込みは専用フォームから。
もう一つが「FURANOでJob探し」。富良野市での仕事探しを手伝うツアー。希望する職種の事業所を見学し、移住にともなう仕事探しに関する不安を解消するのが目的だ。参加申し込みは専用フォームから。
北海道のまんなかでのびのび子育てをしたい、移住はしたいけど仕事探しが不安、という人におススメのツアーだ。参加費は無料(富良野市までの往復交通費や宿泊費、滞在中の飲食費などは各自負担)。