スポーツ

全日本学童軟式野球の2回戦 初出場の新潟・旭スポーツ少年団が快勝  

 小学生野球の高円宮賜杯第45回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントは14日、ハードオフ新潟などで2回戦が行われ、初出場の旭スポーツ少年団(新潟)が9-2で庄野シリウス(三重)に快勝した。昨年4強の不動パイレーツ(東京)は9-1で湧別マリナーズ(北海道)を下した。3連覇を狙った新家スターズ(大阪)は、多賀少年野球クラブ(滋賀)に2-4で敗れた。

【8月14日:ハードオフ新潟で行われた各試合のリポート】

▽旭スポーツ少年団(新潟) 9-2 庄野シリウス(三重)

双子の兄弟が地元で躍動

 地元新潟の旭スポーツ少年団を双子の兄弟が引っ張った。兄の小柳有生は1点を追う一回に逆転の2点二塁打を放ち、2番手投手として4回を1失点。弟の小柳伊生は二回に2点適時打を打った。

 有生はバントを失敗した一回の打席で「失敗したから打ってやろうと思っていた」と逆転打を打った。投げては最後を三振で締めくくり「三振を狙っていた。一番うれしかった」と語った。

 弟の小柳伊生は「ビビっていた」という一回に2失策をおかしたが、その裏に2番打者として出塁し、兄の二塁打で逆転のホームを踏んだ。「打って塁に出てチームに貢献しようと思った」とミスを自分で取り返した。

 家では野球の話をしないという兄弟だが、ミスを引きずらずに次のプレーに集中する積極性は通じ合っているようだ。(竹田颯汰)

最後の打者から三振を奪って喜ぶ旭スポーツ少年団の小柳有(右)と三塁手の藤田七(14日、ハードオフ新潟=鈴木成真)

 

▽不動パイレーツ(東京) 9-1 湧別マリナーズ(北海道)

田中が先頭打者本塁打

 不動パイレーツの田中璃空が一回に先頭打者本塁打を放った。「得意な球」という内角低めを右越えに打ち込んだ。1回戦でも2本塁打しており、これが大会3本目。「打った瞬間いったと思った。キャプテンで1番打者としてチームにいい流れを作れた」と納得の表情だった。ドジャースの大谷翔平が好きで、信条はフルスイング。次戦に向け「どんな球でもフルスイングできるように」と話した。

 田中和彦監督は、田中の打撃について追い込まれてから逆方向に強い打球を飛ばせる点を評価し「チームに背中を見せている。キャプテンとしてプレッシャーを感じながらいい調整ができている。今の田中は『無敵状態』」と信頼を寄せる。(松﨑航大)

先頭打者本塁打を放ちホームインする不動パイレーツの田中(14日、ハードオフ新潟=竹森公紀)