スポーツ

雪山登山もスキー場も雪崩の危険と隣り合わせ 長野県・白馬のスキー場で雪崩の危険啓発企画

 今まさに新雪滑走を楽しんでいる人の中には、毎年何度もスキーに行っているから雪のことはよく分かっている、という人もいるかもしれない。しかし、雪崩の危険に気づくのは難しい。日本雪崩ネットワーク(長野県白馬村)は、「雪崩啓発デー」として、1月31日(土)に白馬コルチナスキー場(同県小谷村)で、2月21日(土)に中央アルプス千畳敷会場(同県駒ケ根市)で、雪崩ビーコン体験会など雪崩の危険を知るための安全活動を実施する。本格的な雪山愛好者だけでなく、スキー場で新雪滑走を楽しんでいる人も含め、より幅広い人たちを対象にしている。

 「Hakuba Valley」は3行政にまたがって10スキー場がある日本を代表するマウンテンリゾート。混乱しがちなバックカントリーでの滑走に関しても「Safety Tips」を策定し、国際標準形式の雪崩情報も全国で先駆けて2012年から発表している。今回は、スキー場内で新雪滑走を楽しんでいる人たちに、バックカントリーでの必携の装備「雪崩ビーコン」を体験してもらう(31日午前11時~午後3時、無料)。また、山岳域に入る登山者と滑走者に白馬山域で発生しているこれまでの雪崩事故などの傾向と特徴を伝える「雪崩セミナー」(会場はエイブル白馬五竜スキー場エスカルプラザ、午後7時~午後8時30分)などを実施する。

 登山人気に伴って、厳しい自然環境の中央アルプス・宝剣岳千畳敷にも経験の浅い人も含めて多くの人が訪れている。これまでも雪崩ビーコンなど雪崩対策装備の携帯を呼びかけてきたが、その所持率は極めて低いという。カール地形という地形特徴で安全に行動できる場所が限定されるにも関わらず、積雪状況を考慮しない行動も目立っており、大規模な事故の発生が懸念されている。そこで、登山口での啓発活動を行い、ロープウェイ山頂駅出口付近にビーコンチェッカーを設置、雪崩ビーコン体験会も開催する(2月21日、ホテル周辺平坦地で午前11時~午後3時、無料)。