坂本龍馬が33歳の誕生日を迎えた1867年11月15日(旧暦)。龍馬と中岡慎太郎は京都近江屋の2階にいたところを何者かに襲われ、龍馬は絶命し中岡慎太郎も2日後に亡くなった。大政奉還からわずか1カ月後のことだった。
2018年11月15日、二人が眠る京都霊山護國神社で墓前祭が行われた。毎年多くのファンが訪れる墓前祭は、京都高知県人会と両援会が執り行い、100年以上も続いている。
好天に恵まれた小春日和の午後、京都霊山護國神社には、参拝に訪れた関係者と多くのファンが集まった。境内では、龍馬と慎太郎が近江屋で食べようとして食べることのできなかった「シャモ鍋」が用意され、墓前に供えるとともに参列した多くのファンにふるまわれた。シャモ肉は中岡の郷里、高知県安芸郡北川村から提供されている。
墓前祭では、「高知の火」を墓前に納めた後、関係者や参列者によって玉串が捧げられ、尾﨑正直高知県知事や西郷隆盛の孫、勝海舟の玄孫(やしゃご)も二人が眠る墓の前で手を合わせ、幕末維新の志士の偉業をしのんだ。
尾﨑知事は「県知事として毎年参加させていただいている。龍馬と中岡は仲間と共に時代を作り上げた。現代の自由主義、民主主義、貿易立国など国のあり方を見通した二人の力は色あせることはない。そして、偉業を成し遂げた人物でありながらも我々には身近な存在。そんな幕末の志士たちを本物の資料でたどる幕末維新博にぜひ来て欲しい」と語った。
今年は明治維新から150年。高知県では、観光博覧会「志国高知 幕末維新博」の第二幕を開催しており、来年1月末のフィナーレに向かってラストスパートが始まる。「高知 光のフェスタ」もそのひとつだ。
11月1日から来年1月14日までの間、高知県各所でイルミネーションやキャンドル、星空など「光」にまつわる夜間イベントが開催され、鮮やかな光に彩られる。
高知城では、11月22日から1月6日の間「チームラボ 高知城 光の祭」が開催。夜の高知城と高知公園が光のアート空間に大変身する。チームラボが仕掛ける同イベントは、日本三大夜城と称される高知城の石垣、三ノ丸や二ノ丸、本丸と二ノ丸を結ぶ渡り廊下、本丸などに幻想的でインタラクティブな空間を作り出す。
県内全域に展示される本物の歴史資料と夜の幻想的な「光」のアート。そして、豊かな自然や食文化を高知で満喫してみないか!?