水循環の重要性を知ろう 7月30日から「下水道展’24東京」
下水道事業の最新技術紹介

 8月1日は「水の日」。水循環の重要性について理解や関心を深めてもらおうと、7月30日から8月2日の4日間、下水道分野で国内最大規模の展示会「下水道展’24東京」が東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれる。主催は「日本下水道協会」(会長・大西一史熊本市長)。全国の地方公共団体を主な対象に、下水道に関する最新技術や機器、サービスなどを展示・紹介する。 

 下水道展は今年で36回目。今回は351の企業や団体が参加を予定しており、「設計・測量」「管路資器材」「建設(土木・建築)」「下水処理(機械・電気)」「維持管理」といったゾーンに分かれて参加団体のブースが設置される。 

毎回多くの来場者が詰めかける下水道展(写真は前回)

 

 近年、下水道事業は、施設の老朽化に伴う改築・更新への対応▽頻発する豪雨に備えるための浸水対策▽人口減少に伴う下水道使用料収入の減少▽人員不足による管理体制の脆弱(ぜいじゃく)化―といった多くの課題を抱えており、それらの解決に資する最新の製品・技術等や取り組みが幅広く展示・紹介される。 

 特に、下水道事業を担う地方公共団体民間企業のノウハウや創意工夫を取り入れ戦略的に事業を推進することが課題解決につながるとして、官民連携手法の導入効果や課題に関して、専門家の講演や事例の紹介をする特別企画「ウォーターPPPの導入と展望」が7月31日午後に開かれる。 

 また東京都下水道局が「伝えたい東京の下水道」とのテーマで東京都の主要施策や新技術を伝えるブースを設置するほか、「下水汚泥の肥料利用」と「太陽光発電事業」をテーマに民間企業が最新情報を提供するとともに、来場者との情報交換、意見交換をする企画「GeマッチングBIG」も開催される。 

今年は351の企業や団体が参加しブースを出展予定(写真は前回)

 

 日本下水道協会総務部・展示会企画室の武田裕一さんは「下水道展としては、コロナ禍以降、初めて制限がない状態で東京ビッグサイトにて行われる開催となり、出展規模がここ十年来で最大となりました。出展者の意気込みとあわせて、官民連携をはじめとした各種併催企画などへの来場者からの関心の声が開催前から多数寄せられております。皆様のご期待に応えるべく準備を進めてまいりますので、多くの方々にご来場いただきたくお願いいたします」と話している。