3月に設立50周年を迎えるコナミグループ(東京)。社員のモチベーションとパフォーマンスの向上による持続的な成長を目指し、基本給の年平均60万円ベースアップとなる月平均5万円の引き上げを実施する。あわせて、新卒初任給を従来の24万円から29万円に大幅にアップする。
コナミグループは、「エンターテインメント」と「スポーツ」の2つの分野で、「デジタルエンタテインメント」「アミューズメント」「ゲーミング&システム」「スポーツ」の4つの事業を展開。従業員の健康と生き生きと働ける職場づくり、従業員家族の健康維持を目的とした「健康経営」への取り組みを強化しており、「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として、経済産業省から「健康経営優良法人(ホワイト500)」に6年連続で認定されている。
今回、国内グループ各社の正社員を対象に基本給の水準と新卒初任給を、それぞれ5万円引き上げることを通じ、一層の社員の待遇向上、優秀な人材の獲得、健康経営への取り組みの強化、社員のモチベーションとパフォーマンスの向上を図っていく(月給には各種手当を含む、通勤手当・時間外勤務手当等を別途支給、一部の国内グループ会社と職種は対象外)。
同社では、基本給と賞与に加えて、インセンティブ(貢献度に応じた賞金と分配金)を支給。柔軟な働き方を目指し従業員が自宅で勤務できる「在宅勤務制度」、従業員と家族(16歳以上の被扶養者対象)のコナミスポーツクラブ利用費を全額会社が負担する「スポーツクラブ利用補助」などを設けているほか、地方や海外出身者など一定の条件を満たした制作職の社員が入居できる都内の独身寮も用意。ワークライフバランスの充実を軸に、女性活躍推進や子育て支援にも力を入れている。
また、同社は現在、東京・有明に次世代に向けたクリエーターの研究開発拠点「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」を建築中。クリエーターが最先端の研究開発に従事する環境を整え、地区全体のにぎわいを創出する複合施設として位置付け、2025年度中の営業開始を目指している。
東尾公彦社長は、「未来を支えていく人材育成にこれまで以上に注力し、ダイバーシティーや健康経営の推進など、一人ひとりがその能力を十分に発揮し、会社とともに成長できるような環境整備を行っていく」とのメッセージを発信している。