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「石黒亜矢子展 ばけものぞろぞろ ばけねこぞろぞろ」 化け猫や妖怪などの魑魅魍魎が世田谷文学館で跳梁跋扈!?

新作《化け猫天邪鬼成敗絵図》てんまる 2023年
新作《化け猫天邪鬼成敗絵図》てんまる 2023年

 化け猫や妖怪や想像上の生物が、世田谷文学館(東京)に4月29日(土)からお化けのシーズンである暑い夏を経て9月3日(日)まで集結する。

 日本画を想起させる流麗な筆致でおどろおどろしくもかわいらしい世界を描き出す絵描き・石黒亜矢子の世界が堪能できる石黒初の大規模個展だ。

「いもうとかいぎ」(ビリケン出版 2016年)
「いもうとかいぎ」(ビリケン出版 2016年)

 画業の最初期の妖怪絵をはじめ、『いもうとかいぎ』、『えとえとがっせん』、『ねこまたごよみ』などの絵本原画を中心に、描きおろしの新作およそ20点を含む500点あまりを紹介する。今井昌代さんとの特別コラボ展示、雅太郎玩具店の新作コラボ作品にも注目。

「えとえとがっせん」(WAVE出版 2016年)
「えとえとがっせん」(WAVE出版 2016年)

 石黒亜矢子は1973年に千葉県に生まれた画家・絵描き。化け猫や妖怪などを主題に国内外で個展を開催。絵本作品に『ばけねこぞろぞろ』(あかね書房)、『いもうとかいぎ』(ビリケン出版)、『えとえとがっせん』(WAVE出版)など。

「おろろん おろろん」(偕成社 2019年)
「おろろん おろろん」(偕成社 2019年)

 2016年、玄光社から画集『石黒亜矢子作品集』を出版。町田康著『現代版 絵本御伽草子付喪神』(講談社)などの挿絵・装画も。そのほか企業とのコラボ作品を発表している。
 愛猫家として知られ、猫を溺愛しつつも爬虫(はちゅう)類にも夢中な日々。

「つちんこつっちゃん」(好学社 2020年)
「つちんこつっちゃん」(好学社 2020年)

 個展は世田谷文学館(東京都世田谷区南烏山1-10-10)2階展示室にて。開館時間は午前10時から午後6時。入場とミュージアムショップは午後5時半まで。休館日は毎週月曜日(月曜が祝日の場合は開館。翌平日が休館)。観覧料は一般1000円、65歳以上・大学・高校生600円、小・中学生300円。

 5月10日(水)は「国際博物館の日・5/18」を記念して入場無料。さらに、5月12日(金)は65歳以上の方の入場は無料となる。

新作《地獄十王図》2022年(部分)
新作《地獄十王図》2022年(部分)

 関連のシーズン展示として「どっせい!ねこまたずもう~夏場所~」が行われる。7月22日(土)から8月31日(木)の夏休み期間中、文学館1階文学サロンに「どっせい!ねこまたずもう」をモチーフにしたメディアアート作品が出現する。無料で予約不要。 電話は03-5374-9111。詳細は世田谷文学館公式サイトで。