Netflixシリーズ「THE DAYS」ワールドプレミアが30日、東京都内で行われ、出演者の役所広司、竹野内豊、小日向文世、小林薫、遠藤憲一、石田ゆり子、増本淳プロデューサー、西浦正記監督と中田秀夫監督が登壇した。
本作は、2011年に起きた福島第一原発の事故を題材とした物語。政府、会社組織、現場担当者たちが、見えない脅威に立ち向かう様子を全8話で描く。
福島第一原発所長を演じた役所は、先日『PERFECT DAYS(原題)』の演技で「第76回カンヌ国際映画祭」で最優秀男優賞を受賞した。
祝福の言葉を受けて役所は「ありがとうございます。昨日帰ってきました。皆さんの応援が届いていました。『THE DAYS』も『PERFECT DAYS』もちょっと名前が似ていますけど、この作品はみんなで本当に力を合わせて志を持って作った作品です」とアピールした。
首相を演じた小日向は「世界配信というのは初めての経験で、非常にワクワクしています。役所さんがカンヌで男優賞を取ったことで、よりたくさんの人が興味を持って見てくれるんだと思うと、本当によかったなと」と笑顔を見せた。
遠藤も「役所さん、改めておめでとうございます。ノリノリじゃないですか! でもね、よく考えたら役所さんは今だけじゃなくてずっとノリノリなんですよね。そのパワーを本当に尊敬します」と語った。
また、劇中では行方不明となる運転員の父を演じた遠藤は「とにかく息子が無事に帰ってくることを祈っている役。すごく緊迫した現場で刺激的でした」と振り返った。
その妻を演じた石田も「本当にこんなことがあったんだと、胸に迫るものがありました。ドラマとして残すというのは、とてもつらくて勇気のいることですが、意味のあることだと思います。この作品に参加できて本当に幸せでした」と語った。
役所は、オファーを受けた当初はちゅうちょしたものの、増本プロデューサーの熱意に感銘を受けて出演を決断したという。
「僕もあの事故のときの恐怖心がだんだん薄れていくんですけれども、こういう時代だからこそ、やっぱり世界中のエネルギーについて、一人一人が考えていかなければいけない。この配信ドラマをきっかけに、もう一度そこに立ち返って考えていただけたらと思います」と訴えた。
ドラマは6月1日から配信開始。