豊かな土地や漁場、優れた生産技術を持ちながら、生産者数の減少や高齢化、輸入農林水産物の増加など、厳しい環境下にある日本の農林水産業。農林水産業みらい基金(東京)は、直面する課題にチャレンジしている地域の農林水産業者へのあと一歩の後押しを通じて、農林水産業・食・地域の暮らしの発展に寄与する助成事業「農林水産業みらいプロジェクト」を展開している。
同プロジェクトの目的は、①農林水産業の持続的発展を支える担い手への支援、②農林水産業の収益力強化に向けた取り組みへの支援、③農林水産業を軸とした地域活性化に向けた取り組みへの支援。さまざまな農林水産業者の取り組みの参考となるよう、創意工夫にあふれ、今後のモデルとなり得る事業を継続的に情報発信していく。発展的効果が全国に波及していくことで農林水産業の未来に貢献することを目指している。
今までに助成先としては、地方の未利用地を活用して新たな畜産ビジネスと人材育成に挑む「株式会社 さかうえ」(鹿児島県志布志市)、国産広葉樹を用いたたるですべて国産にこだわったワインをつくる「株式会社岩手くずまきワイン」(岩手県岩手郡葛巻町)、より効率的なサーモン養殖を目指しバージ船を用いた給餌による日本初の遠隔生産管理システムの構築に取り組む「日本サーモンファーム株式会社」(青森県深浦町)などがある。
助成内容詳細や必要書類や助成申請受付システムの詳細については、同基金ホームページ から。申請期間中に「必要書類」を助成申請受付システムよりオンラインで提出。申請締め切りは6月30日(金)。同日17時の受付システムによる申請完了分まで。
スケジュール(予定)は、6月30日(金)17時まで助成申請受付システムで募集を受け付け。審査期間は7月1日(土)~12月上中旬。書類選考で不採択となった場合のみ9月中旬にメールで通知。最終的な審査結果を12月上中旬以降にメールで通知する。