岐阜県郡上(ぐじょう)市で伝統的に踊り継がれ、日本三大民謡踊りとされる「郡上おどり」が、今年は7月15日の発祥祭からスタートした。9月9日(土)のおどり納めまで、徹夜おどり4夜を含む31夜にわたり開催される。コロナ禍の中止や規模縮小を経て、4年ぶりの通常開催となる。
同市八幡町市街地一帯で行われる“日本一のロングラン盆おどり”。特に8月13日(日)~16日(水)の4日間で行われる「徹夜おどり」は、全国から毎年多くの踊り客が集い、浴衣姿で下駄を鳴らし、観光客も地元の人もひとつの輪になって夜通し踊る。1996年には国の重要無形民俗文化財に指定され、2022年にはユネスコ無形文化遺産に登録された。会場はひと夏で市街地を一巡し、城下の町並みの中や辻の広場で踊る日もあれば、昔ながらに神社の境内が会場になる日もある。
平成から令和への改元の際には、新しい時代を祝おうと特別におどりが催され、約1万5000人が集まった。今年は4年ぶりの通常開催かつ、2022年11月にユネスコ無形文化遺産に登録されてから初の開催となり、世界中から多くの踊り子が集まることが期待されている。
郡上おどりは誰でも参加できるので、踊らなきゃ損(?)。呉服店でお気に入りの浴衣をレンタルしたり、下駄屋さんで自分だけの「踊り下駄」を作ってもらったりすれば、より気持ちを高めて参加できる。男性は首から、女性は浴衣の襟元や帯に手ぬぐいをかければ、立派な踊り子スタイルの完成。毎年デザインの変わる数量限定の手ぬぐいも販売されているので、今夏の思い出にぜひ手に取ってみよう。