カルチャー

天橋立観光船に20年ぶりの新造船 羽衣が舞う優美な姿を表現した「KAMOME7」

新造船「KAMOME7」
新造船「KAMOME7」

 腰をかがめて自身の股の間から景色を眺める「股のぞき」でも知られる日本三景の京都・天橋立(京都府宮津市)。丹後海陸交通(京都府与謝野町)は現在、天橋立観光船を4隻保有して営業を行っているが、8月10日(木)に新造船「KAMOME(かもめ)7」が就航する。20年ぶりの新造船。

 「KAMOME7」の外観は、丹後に伝わる羽衣伝説にちなみ、羽衣が舞う優美な姿を船体の上部のアーチから側面へとつながる曲線と、白と金色を基調にしたシンプルなグラフィックで、天橋立や宮津湾に映える上品で美しい姿を表現した。船内のインテリアは、木調と素材感を生かした同系の茶色と白に構成色を絞り、落ち着いた雰囲気で過ごせる空間となっている。今後、天橋立観光の定期船としてだけでなく、新たなイベントなどでも活用していく。全長17.0メートル、全幅5.2メートル。

 天橋立観光船は、松並木でつながる両岸の文珠地区と府中地区を片道12分で結ぶ。天橋立の松並木に沿って運航する観光船からのカモメのエサやりも人気。「股のぞき」発祥の地、天橋立傘松公園の天橋立ケーブルカー・リフトとセットになったお得なチケットもある。