パナソニックは、9月14日に、全自動洗濯機の生産開始から今年で操業50周年を迎えた静岡工場で見学セミナーを開催した。日本初の全自動洗濯機専門工場として竣工して以来、日本の洗濯文化をけん引してきた歴史ある取り組みの説明会と、工場の見学セミナーが行われた。
説明会では、パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 常務 ランドリー・クリーナー事業部事業部長の藤本勝氏が、静岡工場には3つの特徴として⓵「『匠』の技術×『DX』」⓶「環境配慮の取り組み」⓷「お客様のくらしを見つめた商品開発」があると語った。パナソニックの洗濯機を生産する高いものづくり力を支えるのが、50年にわたって培ってきた「匠の技」であり、その「匠の技」を未来へと受け継ぎ、さらに進化させるための新たな挑戦が、ものづくりのDX化だという。
工場見学セミナーでは、ニーズが高まっているドラム式洗濯乾燥機の最新生産ラインを案内。そこで展開されていたのは、主要部材をつくる源泉工程から組み立てまで、商品の完成品製造を一貫して行う生産体制と、工程のさまざまな情報をデータで集積・分析し、不具合が発生した場合でも瞬時に原因を特定し、工程にフィードバックするDXの取り組みだった。
長く安心して使える製品を生み出すための、時代の変化を先取りしたパナソニック静岡工場のものづくりへのこだわりを見ることができた。