カルチャー

誰でも“新品の本”をプレゼントするサンタになれる 「ブックサンタ」が寄付受け付けスタート

bnr_プレスリリース

 貧困や病気、被災などで苦しい日々を送る子どもたちに本をプレゼントする「ブックサンタ」 (チャリティーサンタ・東京)のクリスマスに向けての寄付受け付けが、このほど始まった。寄付といっても“中古の本”ではなく“新品の本”。寄付をしたい人が、ブックサンタ参加書店で子どもたちに送りたい本を自ら選び、購入した本をそのままレジで預ける仕組み。書店に足を運ぶのが難しい人は、専用オンライン書店とクラウドファンディングでも参加ができる。寄付で集まった本は、ブックサンタ運営事務局がマッチング、管理・配送を行う。

 クリスマスや誕生日などに、子どもたちに絵本・よみもの・小説・雑学本・図鑑など幅広いジャンルの本をプレゼントするブックサンタ事業は、今年で7年目。寄付者もパートナー書店も年々大きく増え続けている。昨年は7万5000冊の寄付が集まった。今年は昨年比2倍を超える47都道府県で1683の実店舗とオンラインで寄付ができ、12月24日(日)まで受け付ける。

 例年「幼児向けの絵本に寄付が集中し、小学生向けの本が不足する」という課題があったため、今年から出版社の協力を得て「小学生向け推薦図書リスト」を作成した。合わせて「ブックサンタの参加方法」「どんな本が喜ばれるのか」「届けた家庭の声」も紹介している。

 今年から新たに、直木賞受賞作家・今村翔吾さんが発起人となり「作家サンタとブックサンタ」もスタートした。小説家・文筆家・絵本作家などが、全国の大変な境遇にいる子どもたちに今読んでほしい本を選んで贈る“ブックサンタ特別プログラム”。実際に寄付で参加することに加え、「作家サンタが選んだ、子どもたちへ贈りたい本」として公式サイトで選書を紹介している。

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