お肉に合うお酒といえば、赤ワインのイメージが強い。そのイメージを覆すべく、牛肉の世界的ブランド「神戸ビーフ」のお膝元にある灘の、創業1751年の老舗酒蔵・安福又四郎商店(神戸市)では、良質な牛肉と引き立てあう日本酒「牛と鉄板」シリーズを発表している。2021年に熟成を完了させながらコロナ禍に直面して細々と販売することを余儀なくされていた、その「牛と鉄板 STEAK」が、兵庫県の特産品の令和5年度「五つ星ひょうご」に選定された。
灘を日本一の酒造地帯に押し上げた「宮水」と呼ばれる仕込み水と、最高級の酒米・兵庫県産 特A地区の「山田錦」を全量使用。さらに、安福又四郎商店の酒造りの特徴である低温熟成により、和牛の濃いうまみとバランスする濃厚な味わい、良質な甘い脂を引き立てる辛口、そしてしっかりした味わいを感じさせながらも口内の脂をまとめてスッと消えていく美しい後口を実現した。そのため、ワインとは異なる、うまみを重ねて膨らんでいくような日本酒ペアリングの魅力が堪能できる。
11月29日の“いい肉の日”に開催された「『食を醸す』ペアリングイベント~神戸牛と灘の酒~」でも好評を博した「牛と鉄板 STEAK」は、720mlの希望小売価格が税込み2800円、1,800mlが同4900円。和牛には、赤ワインではなく日本酒の時代がやってくるかも。