カルチャー

「マンガ大賞2024」は泥ノ田犬彦氏の『君と宇宙を歩くために』

 

『君と宇宙を歩くために』、著:泥ノ田犬彦、講談社
『君と宇宙を歩くために』、著:泥ノ田犬彦、講談社

 4月2日に「マンガ大賞2024」が発表され、今年の大賞作品に泥ノ田犬彦氏の『君と宇宙を歩くために』(WEB雑誌「&Sofa」で連載中)が選出された。

 『君と宇宙を歩くために』は、勉強もバイトも続かないヤンキー高校生の小林が主人公。ある日、小林のクラスに変わり者の宇野が転校してくる。彼は立て続けに話しかけられると硬直してしまったり、たくさんのことを同時に行えなかったりとみんなが当たり前にできることが苦手。それでもさまざまな工夫をして頑張っている宇野に共鳴した小林は自分も変わろうと行動を起こす。

 マンガ大賞は、2008年から始まり、今年で17回目を迎える。運営は、マンガ大賞実行委員会。選出方法は、2023年1月1日から12月31日までに単行本が発売された作品のうち、最大巻数が8巻までのマンガ作品(過去にマンガ大賞を受賞した作品は除く)から、一選考員が最大5作品に投票し、得票数上位10(同率順位含む)作品を二次ノミネート作品としている。なお選考対象には電子書籍(最大巻数が8巻相当までの作品)も含む。

■泥ノ田犬彦氏の受賞コメント
 「マンガ大賞2024」の大賞に『君と宇宙を歩くために』を選んでいただき、誠にありがとうございます。
私がしたことは、自分がこの世にあってほしいと思った漫画を自分なりに描いてみた、という一点だけです。
それを読み、感じ、ご自身の人生と照らし合わせてSNSにアウトプットしたり考察をしたり・・・というその後の事は全て読者の方がしてくださったことです。

 またその漫画制作自体も、根気よく何度も何度も打ち合わせをし、キャラの視点、読者の視点、それぞれになって考えてくださる担当編集さんがいたからできたものであり、私一人では決して作ることができませんでした。
関わってくださった全ての方のおかげで受賞できた大賞だと思っております。なので皆さまも、もしよろしければ今日はおいしいもの食べたり、ちょっと良いお茶を飲んだりして、一緒にお祝いをしていただけたらうれしいです。

 宇野と小林、これからも一歩ずつ日常を歩んでいきますので、引き続き見守っていただけたらと思います。
ありがとうございました。