イタリア・フィレンツェのアカデミア美術学院で油彩と美術史を専攻、漫画家、そして文筆家としても活躍するヤマザキマリさんの初作品集、『ヤマザキマリの世界 1967-2024』(求龍堂)が発売された。幼少期の原点から新作漫画まで、作家の軌跡をたどることができる。
北海道で育った幼少期から留学時代、そして現在に至るまでの代表的な作品をセレクト。2010年マンガ大賞、手塚治虫文化賞短編賞をW受賞し、日本中で話題となった漫画『テルマエ・ロマエ』の貴重な生原稿、2024年度手塚治虫文化賞大賞を受賞した『プリニウス』(とり・みき共著)、そして現在連載中の『続テルマエ・ロマエ』など漫画作品の原稿も多数掲載している。
また、肖像画家の作品としてミュージシャン山下達郎氏、落語家立川志の輔氏、浄瑠璃人形使い桐竹勘十郎氏の油彩肖像画も収録している。税込み3960円。