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96歳のピアニストも演奏「祈りと平和 を」テーマにしたクリスマスコンサート

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 太平洋戦争開戦前から、終戦後もピアニストとして生きてきた現役の鬼無玲子さんが、民族音楽系ゴスペルのクリスマスコンサートで演奏する。12月20日、神奈川県のミューザ川崎シンフォニーホールで行われるAKchoir (エーケークワイア) クリスマスコンサート「祈りと平和」だ。

 鬼無さんは香川県高松市生まれ。4歳からピアノを習い始め、女学校時代には教会オルガニストに。戦争中は軍需工場の労働者として働き、夜に勉強する日々。出向いていた愛知県半田市の飛行機工場が空襲を受け、機銃掃射の中防空壕(ごう)に逃げ延びたが、走る途中で数々の友人を亡くす壮絶な体験をした。終戦後は師範学校を卒業し教師として仕事をしながら、オルガンとピアノを通して音楽活動を続けてきた。

 クリスマスコンサートでは、総勢60人のゴスペルシンガーが出演。鬼無さんは平和への祈りをピアノの音色に乗せて届ける。チケット料金は一般4000円、学生2500円、小学生以下1000円。

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