連日の猛暑、エアコンを付けない密閉したクルマの内部はとんでもない暑さになる。ところがそんな車内に、うっかりして子どもやペットを閉じ込めたままにしてしまう、事故とも呼べる危険な行為が後を絶たない。そうした中、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は7月29日、昨年8月の1カ月間に出動した「子どもやペットを車内に残したままのキー閉じこみ」の件数を公表し、車内熱中症事故予防を呼びかけた。
それによると、2023年8月1日~8月31日の1カ月間、JAFが出動した「キー閉じこみ」の救援のうち、子どもやペットが車内に残されたままであったケースは全国で71件(子ども:35、ペット:36)。このうち、緊急性が高いと判断し、通常の開錠作業ではなくドアガラスを割るなどしたケースは3件あった。
現場での聞き取り調査によると、閉じこみの原因には「子どもが鍵で遊んでいたら施錠してしまった」「ペット(犬)が誤って運転席ドアのロックボタンを押してしまった」など。JAFが実施した真夏の車内温度の検証テストによると、送迎用バスとミニバンを比較したところ車両の大きさによって車内温度や熱中症の危険性に大きな差はないが、曇りであってもわずか1時間後には車内温度が40℃を超え暑さ指数は危険レベルに達し、日が出ている時間はさらに温度が上昇したという。「少しの時間だから」「寝ているから」などの理由で車内に子どもを残したままクルマを離れることは絶対にやめよう!