カルチャー

「白い茶碗」の展示会 とらや東京ミッドタウン店ギャラリーで開催

安南白磁鎬手茶碗 ベトナム 14c (C)TADAYUKIMINAMOTO

 和菓子の「とらや 東京ミッドタウン店」(東京都港区)に併設している「とらや 東京ミッドタウン店ギャラリー」で9月27日(金)~10月30日(水)まで、特別展「白い茶碗 white tea bowl BANKO archive design museum 収蔵品より」を開催する。11時~21時。入場無料。

 日本人の4人に1人が、好きな色として「白」を挙げ、日常生活でも当たり前に使われる白い焼き物。しかし、焼き物の長い歴史の中で、「白」を生み出すことは容易ではなく、陶工らの知恵と工夫によってやっと生み出すことのできた特別な色なのだという。

 同展では、世界中で昔から作られてきた白い碗形の器にスポットを当て、その中でも日本の茶道の「茶」に使われてきた茶碗、もしくは「茶」にも使える、見立てのきく茶碗を、三重県四日市市の伝統工芸品である「萬古焼」のミュージアム「BANKO archive design museum」 (四日市市)の収蔵品から紹介する。

 とらや 東京ミッドタウン店ののれんをくぐると、第一線で活躍する建築家内藤廣氏が手がけた、清潔感がありながら温かみを感じる「白いブロックの壁」が広がる。その空間に並ぶいくつもの「白い茶碗」。展示された茶碗の中から、時代や国、フォルムではなく、自分の感性に合う「白」という色の観点だけで探し、自分好みの一碗を選び出す。その碗においしそうな緑のお抹茶を立て、至福の一服を味わう――。そんな想像も楽しそうだ。

とらや 東京ミッドタウン店ギャラリー